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信長の忍び(著者重野なおき)を語りたい

タイトル:信長の忍び

著者:重野なおき

出版社:白泉社

続刊中(2018/10/17現在14巻まで発売中)

ジャンル:歴史ギャグ四コマ漫画

おすすめ年代:すべての歴史好き

四コマ漫画です。そう四コマ漫画織田信長という歴史人物を取り扱っている作品なのです。四コマ漫画は、その特性として、起承転結によるギャグ漫画というしばりがあります。(無論、例外もありますが)にもかかわらず、四コマギャグ漫画で歴史物語が成立しているのです。これは、驚異的な事だと私は感じました。

元々、歴史好きな私でしたが、運よく第一話から読む事ができました。(偶然、ヤングアニマルを立ち読みしてて)当時、あまり四コマ漫画を読まない私にとってはとても新鮮でありました。

最近になって四コマ漫画界に歴史物がかなり増えているのも、この作品があってこそだと思うのです。まさに、イオニア的歴史四コマ漫画。(あくまで、私の主観です

重野先生の力量がうかがえるのが、織田信長という人物を真正面から描いていることだと思うのです。信長という人物は、残酷な一面を持っています。それを描く事は大変難しい事だと思うのです。普通の漫画でも、さらりと触る程度の物もあります。いや、ひどいものになればスルーするものだってあるんです。

でも、この作品は違うのです。織田信長という人物の内面、厳しさも優しさも四コマで描いてしまう。これが重野先生の力量。素晴らしいと言わざるを得ない。

読んでいて感じるのは重野先生の大変な勉強量です。歴史物を描くうえで仕方ないこととは言え、色々な資料を集め、吸収していることも感じます。

この漫画は通な歴史好きすら、爆笑させ、時に唸らせる。歴史好きなら一読の価値はあると言わざるを得ません。特に、歴史好きなら、織田信長の一生は大体把握してるでしょうから、あの場面をどう四コマ漫画で表現しているのかと想像しながら読むとますます楽しいでしょう。

最後に、重野先生の益々のご活躍を祈りつつ終わりにしたいと思います。