げんしけん(著者木尾士目)を語りたい
タイトル:げんしけん
著者:木尾士目
出版社:講談社
ジャンル:オタク系日常漫画
完結済み(九巻で一度完結、十巻目以降は二代目となる)
この漫画は一度完結し、再度連載された漫画です。
ここでは「げんしけん無印」について語りたい。
この漫画も他サイト等で取り上げられてるので、あらすじなんて言いません。
私が言いたいのは、この漫画を私が大学入学前に読んでいたら、必ずオタ系サークルに入っていたでしょう。いや、疑う余地もない!と断言できる。(高校の頃からオタクの自覚はあった)と、声を大にして言いたいのです。
しかし、現実の私はこの漫画と出会うことなく(時間軸的に無理だった)サークルの門を叩く勇気がありませんでした。私は大学をフラフラ過ごすだけであった。そんな過去の自分に読ませたい漫画なのです。
この漫画にはオタクの青春がつまっている。正確に言えばオタクが想像する青春という名のフィクションがである。また、このフィクション具合が絶妙なのです。「そんな奴、現実にいねえよ」ではなく、「いてくれたら嬉しいな」と思わせてくれるのです。非常に読んでいてとても心地いい。
ズバリ、この本を手に取ってほしいのはオタクである自覚のある人なのです。年代は問いません。これから、大学に入学する人でもいい。たとえ、中年の人でも青春をこの漫画から感じられるはずです。オタならば・・・。
また、感情移入できる人物も多く私は主人公ではなく、班目さんが・・・。おっと、これ以上はネタバレになってしまいますね。
木尾士目先生の書く作品は名作揃いです。しかも、ただ面白いだけでなく、人生の深みについても示唆に富んだものが多い。今後も紹介していきたいと思います。
木尾先生のますますのご活躍をお祈りしております。